654: 名無しさん@おーぷん 21/06/14(月)23:20:23 ID:YC.ez.L1
時期など若干フェイク有り。

約二十数年前に隣に引っ越してきたご夫婦がカルト宗教に、どっぷりハマってた。
一応、草加ではないが、手かざし信仰のあるところ。
私の両親からは何度も
「隣には関わるな」
と言われ続けた。

お隣は引っ越してきてすぐ娘さんが生まれたんだけど、生まれた直後に入信させてた。
ところが娘さんはちょっと不思議な子で、4歳くらいの頃には
「お父さんもお母さんも紙に書いた文字を神様としてお祈りするの」
「(総本山的なところに行ったあと)神様なんかいないのに、皆そこに神様がいるっていうの」
と言っていた。
わずか4歳にして神様の存在に疑いを持ってたのよね。
そのせいか娘さんは宗教に関するルールが苦痛で仕方なかったみたい。
毎朝と毎夕の祝詞や、週末に集会場へ行っての宗教の勉強、宗教活動その他諸々、何もかもが嫌だったらしく、小学校に上がる頃には明確に自分から宗教にNOを突きつけてた。

だけど親は当然許すわけがなくて、(今なら即虐待になるレベルの)躾と称した暴力でボコボコにされてた。
しかも『教祖が体が弱くてあらゆる病気にかかり、薬を飲んでも治らなかったのに薬断ちしたら健康になった』という話を持ち出して、娘さんがどんな病気にかかろうが薬一つ飲ませず病院につれていくこともなかった。

娘さんが確か6歳の頃、
「教祖は男性だから女性の病院にかかるわけがないのに、世界中に存在する全ての病気にかかったって皆嘘言うの」
「狂犬病にもかかったってことだよね。
それなのに薬を使わずに治ったって、おかしいよね」

と言っていてびっくりした。
「どこでそんなこと覚えたの?」
と聞いたら、『本やテレビ』だというから、聡明な子だったんだと思う。

娘さんは生まれてから一度も予防接種すら打ったことが無かったらしく、酷い水疱瘡とおたふく風邪にかかり、いつの間にか左耳が聞こえなくなっていたし、女の子なのに体中に水疱瘡の跡ができてしまっていた。
私が小6のとき、学校でシラミが流行った時に娘さんにもうつっちゃったらしいんだけど、病院行って薬貰えばいいだけなのに、なんと娘さん、頭丸刈りにされてた。

さらに、酷い小児喘息を患ってたんだけど、それも病院には行ってなくて、小学校で危うく死にかけて病院に担ぎ込まれたらしい。
流石に私の親が隣の夫婦にブチ切れて物申しに行ったんだけど、隣の親は
「皆の穢を変わりに受けて生まれてきてくれたんだ」
と涙して感動していた…。




娘さんが進学するとき、隣の夫婦が新しく出来たばかりの宗教関連の学校へ行くように強要し、
娘さんはそれを拒否して家を出ていった。
男性の家に転がり込んだらしく、あっという間に帰ってこなくなった。
『闇落ちでもしたんじゃ』と心配したが、転がり込んだご家庭は本当に普通の一般的なご家庭で、娘さんはそこで大事に大事に育てられてたらしく、後に男性と結婚して家建てて現在幸せに暮らしてる。

一方で娘さんの親だが、母親は娘が出ていってしまったことで目が覚めたらしい。
ところがそれに対して父親が
「お前の信仰心が弱いから娘が出ていったんだ」
と八つ当たりをする声が日々、聞こえてきた。
父親は日々
「本来なら18で出家させて先生(独身のモテない爺さんばっかりらしい)に嫁がせる予定だったのに。
そしたら家の徳もあがって皆幸せになれたのに、お前の育て方が悪かったんだ」

と母親に怒鳴りつけていた。

655: 名無しさん@おーぷん 21/06/14(月)23:20:39 ID:YC.ez.L1
とある日、父親の方が明らかに呂律がまわっていないことがあった。
私でも
(脳梗塞じゃん)
とわかるくらいの症状で、私も私の親も
「病院行ったほうがいい」
と言っていたのに、
「信仰心の強い自分の血液は清まっているんだ、脳梗塞なんか起こるわけがない」
と言い張り、
翌週脳梗塞で倒れた。

父親は半年ほど生死の境を彷徨い、頭の半分が死んだ状態で生き残ったらしい。
もはや介護なしでは生きられない状態。
だけど娘さんは戻ってくるわけがない。
しかもこの期に及んでまだ宗教にすがりつき、
長年連れ添った母親の方も呆れて見捨てて出ていった。

この家には、毎週のように宗教の人が集まり祝詞をあげたりしてたのに、脳梗塞になって人の助けがいるようになっな途端、誰も寄り付かなくなって笑った。
脳梗塞で文字や数字が読めなくなったらしく、私に電話帳を見せてきて
「(宗教関連の)人に連絡を取りたいから、電話帳の番号を押してくれないか」
と頼んできた。
(それくらいなら)
と、暇だし15件か20件くらい付き合った。

内容は『通院のためと福祉の助けを受けるために手伝ってほしい』という電話だったけど、呂律もうまく回っておらず、言葉も幼稚で、
結局全員から断られてた。
誰一人、『あなたのために時間を取ります』なんて人はいなかった。
顔がどんどん絶望に変わっていくのが印象的だったな。
「この人たち、毎週のように家に来てた人たちですよね」
と聞くと、
ついに泣き出した。
「宗教やめたらいいのに」
と呟いたら、
「家族にも捨てられた、私を見捨てず救ってくれるのは神だけだ」
と言う。
「いや、最初に娘さん捨てたのあなたでしょ!
びっくりだわ!」

と言うと、
本気で私の言葉が理解出来ないという顔をして帰っていった。
脳みそ半分死んでるから、もうきっと何言っても理解は出来ないんだろうけどさ。
その後、
「火でもだされたらかなわない」
と私の親が役所に放り捨てて帰ってきた。

結局、宗教にどれだけお金をつぎ込んだってお金を稼げなくなりお荷物になったら捨てられるんだよ。

そういえば電話の手伝いしたとき、娘さんにも電話をかけてたけど、
「選択肢が無数にある中であなたが選んできた結果でしょ?
好きで家族に捨てられて好きで病気にかかって好きで死にかけたんでしょ?
何被害面してるの?
選択肢さえ与えられなかった私が同情するわけないでしょ」

とあしらって電話を切っていた。
そしてかけなおしたら着信拒否されていた。
ご兄弟にも電話したが、
こちらは最初から拒否られてた。

ここまできてもまだ宗教にすがることが私には不思議でたまらなかったな。


658: 名無しさん@おーぷん 21/06/14(月)23:39:03 ID:De.rl.L19
>>655
きっと、そのカルト宗教側では
『あの人は信心が足りなかったから、一家が離散して脳梗塞になったんだ』
って言われて終わりだろうね



カルトの思い出