650: 名無しさん@おーぷん 20/05/29(金)19:25:05 ID:rER
ずっと家にいて暇だったので、これまでの私の黒い思いを書き起こしてみた。
凄く長いので暇な時にでも読んでね。


義兄夫婦は選択子無しだった(過去形)。
義兄嫁さんは昔から子供が嫌いで、特に
「子供の奇声を聞くと頭痛がする」
んだとか。
「本能のままに生きてるような生物を可愛いなどと思えるわけがない」
と言っていた。
義兄自身は
「積極的に子供を欲しいとは思わないけど、いたらいたで可愛いかもと思う」
んだそうだ。
とにかくそんな感じで
「自分たちは選択子無しです」
とハッキリ言っていた。

と言うのも、義兄より先に結婚した私たち夫婦なんだけど、私が結婚後に子宮体癌が分かって切除してしまったので、機能的に出産は不可能なんだよね。
つまり私の場合は完全な不妊の子無しなわけだけど、義兄嫁さんは
「不妊だと思われるのは嫌」
なんだそう。
はっきりそう言われた。

ところが、その義兄夫婦が避妊に失敗して妊娠してしまった。
堕ろそうとしたけど、義父母が
「どうしても孫が欲しい」

「産んで次男(私夫)に養子に出せ」
と説得したらしい。
義兄嫁は最初は拒否してたけど、義兄も説得にあたり、了承。
私たちも最初こそ拒否したが、元々私たちは子供が欲しかったので、養子縁組をしたらそのあとは一切私たちの育て方に口出ししないことを条件に受け入れることにした。
その代わり、例え身体の弱い子だったりしても全力で育てることを約束した。

651: 名無しさん@おーぷん 20/05/29(金)19:25:19 ID:rER
が、不思議なもので、あんなに子供嫌いだった義兄嫁が十月十日をお腹で育ててるうちに母性が育ったらしい。
出産後に突然
「やっぱりやーめた」
と言い出した。
「私がこんなに痛い思いして産んだのに、どーしてあんたにやらなきゃいけないのよ。私が育てる。私の子だもん」
って。
義兄は妻の心変わりを歓迎し、義父母は
「そういうわけだから諦めて」
と言ってきた。

私たち夫婦はあらゆるものを購入して準備していたから『そりゃないよ~』って感じだったけど、実は
(こういうこともある)
と心構えはしてた。
やっぱり子供をお腹の中で育てるって大変なことだし、その間に母性が育って引き渡しを拒否するなんて話は代理母ですら良く聞くから、『こういう事もありうる』と想定内だったんだ。
想定内ではあったけど、やっぱりショックだった。
子供が嫌いで子無しになったわけじゃないし、母親になる夢がすぐそこまで叶えられそうだったから。

今となれば唯一感謝するのは、この一件から養子を貰おうと決めたこと。
一度『母親になれる』と思った気持ちはなかなか消し去れなかった。
夫と何度も話し合いを重ね、義父母にも了解を得て、セミナーに参加したり研修受けたりして、男の子を受け入れた。
専業主婦になっても経済的な余裕は十分にあったし、実家の両親も協力すると言ってくれた。




652: 名無しさん@おーぷん 20/05/29(金)19:25:37 ID:rER
義兄夫婦とは、交流はなくなった。
嫁同士が決定的に合わないと言うことがはっきり分かったし、最後に会った時に養子を貰うことについて義兄嫁に
「往生際が悪い」
と言われ、それを横で聞いていた義父母はさすがに激怒したが、それでもやはり実の孫がいる義兄の方へ傾くのは仕方がない。
元々義父母は養子を貰うことに反対はしなかっただけで、『自分たちの甲斐性でやるならどうぞ』という意味での了解だったし。
義兄夫婦は出産後、義実家で同居することになっていたから、夫のみがお盆と元旦に挨拶に行く程度、冠婚葬祭で会う程度になった。

この頃から、私の中に黒い感情が芽生えてきた。

義兄は30で結婚する直前まで派遣で働いてた人で、結婚してなんとか正規雇用になったものの、収入は大卒初任給とあまり変わりなかった。
義兄嫁さんは数年のレジバイトが唯一の職歴で妊娠した時に辞めている。
貯蓄も殆どないらしい。
義実家も
「自分たちの生活で手一杯、老後資金をどうするか」
といつも言ってたし。

それを知ったうえで、贅沢とまでは言えないギリギリの線で義兄夫婦にはたぶん手が出ないだろうものを息子に買い与えた。
息子が興味を示したものは何でも習わせたし、義兄夫婦には私立にやる余裕はないと分かったうえで息子は小学校から私立に通わせた。
まぁ私立に行かせたのはメインの理由は別にあるんだけど。
こう書けば義兄嫁への復讐だけでそうしたように読まれるかも知れないけど、自分が産んだ子供だったとしても、そういう方針だっただろうとは思う。
だから夫も同じ考えでやってきた。
私の方にだけ、そこに義兄嫁への黒い感情が乗っかってただけ。

653: 名無しさん@おーぷん 20/05/29(金)19:25:51 ID:rER
そして息子が高3の時のこと。
義父母が訪ねてきて、
「(息子)を大学に行かせるつもりなのか」
と聞いてきた。
夫は
「もちろん」
と答えた。
息子はずば抜けて頭がいいと言うわけではないが得意分野があって、その方面で就職に有利な某私立大を目指していた。
そう話すと義父が
「養子にそんなに金掛ける必要あるか?」
と言った。
この言葉に夫が噛み付いた。
「今更養子とか言うな。
親として当たり前のことをしてるだけだ。
息子をそんな目で見てるなら、今後二度とうちには来ないでくれ」

と。

夫の剣幕に驚いた義父だったが、要は “孫可愛さ” からくる言葉だったようだ。
義兄夫婦の所の息子(以下A君)はうちの子より1年上なんだが、本人は進学したかったらしいが、経済的な理由で就職させたそうだ。
就職後はいくらか家にお金を入れさせているらしい。
そしてあろうことか、義兄嫁さんが酔ったはずみに昔のことを口にしたらしい。
「やっぱり(我が家)にあげた方が良かった!子供がこんな金食い虫だなんて」
それでA君が義父母に、『あれはどういう意味か』と聞いたそうだ。
そして義父母がまたありのままを話しちゃったものだから相当荒れたらしい。

義父母は
「話してしまったことをとても後悔している」
というが覆水盆に返らず。
「だからせめてそっちの子も就職させてくれ。
あの子だって自分が養子だってこと知ってるんだから、大学なんて望まないだろう」

と。
これで完全に夫がブチ切れた。
そもそも養子だと言うことはいずれ折を見て夫婦からきちんと話すつもりだったのに、息子がまだ小学生の時に、義母が不用意に話してしまったんじゃないか。
だから義実家との付き合いは夫がひとりでやっていたのに。

もちろん義父母の要望などスルー一択。
息子は予定通り大学に進学した。
同じころ、A君は仕事を勝手に辞めて上京したらしい。
実家には帰ってこないし連絡もないそうだ。

一昨年、うちの息子は希望していた職種の会社で同期だった女性と無事結婚した。
式は双方の両親(と先方は兄妹さんも)と新郎新婦の親友だけでハワイで挙げた。
年内には孫が生まれる予定。

義兄夫婦のところは今更離婚話が出ているらしい。
義母から電話で相談を受けたが、
「そうですかー」「どうなんでしょうね」「私にはちょっと」
しか言えなかった。
ほかに何といえばいいのやら。

まぁあの時うちが引き取ってたとしてA君を幸せにできたかどうかなんて分からないんだけど、少なくとも義兄夫婦の家庭で育つよりは色んな選択肢を与えてあげられただろうとは思う。
ひとりの人間を、『あげる』だの、『やっぱりやーめた』だの、『やっぱりあげたほうが良かった』だの、そんな感覚の人とはとても付き合えない。


654: 名無しさん@おーぷん 20/05/29(金)19:42:37 ID:AzF
>>651
さすがに創作じゃないの?
今時いくら子供産んだことがないからって
十月十日で生まれるわけじゃないことも知らないなんてありえねーwww


655: 名無しさん@おーぷん 20/05/29(金)19:50:59 ID:rER
>>654
創作じゃないです!と反論するつもりはないし、そう思ってもらっても別に構わないんだけど、
“十月十日” って単なる妊娠期間の例えとして普通に使う言葉だと思うけど。
そんなことで創作認定されるとは、ちょっとビックリw


656: 名無しさん@おーぷん 20/05/29(金)20:12:32 ID:a3B
私もびっくりしたw
創作認定厨の創作の根拠がこんなこととかw
そういえば某まとめサイトで、酷い目に遭って辞めたコンビニが更地になってて留飲を下げた~みたいな話に『コンビニは居ぬきで入ったり出たりするから更地になることはない』って言って創作認定してた人がいてズコーっとなったのを思い出したわw

それはそうと。
あなたのところにきた息子さんは幸せだね。
ちゃんと将来のことも考えてくれる両親で。
A君、実母に振り回された感じの人生で気の毒に。
家を出たのは余程のことがあったんだろうね。



口は災い