937: 名無しさん@おーぷん 20/04/28(火)19:06:03 ID:qyE
祖父母の家に行く度にセクハラしてくる叔父が嫌だった。

祖父母も母も、叔父に何も注意してくれなかった。
中学になって親と泣き叫びながら喧嘩するようになってから、ようやく祖父母の家に行かずに済むようになった。
法事や正月が近くなると当て付けのように不機嫌になる母が馬鹿にしか見えなかった。




ある時、母から叔父について聞かされた。
「いい学校に入ることを期待されて厳しくされて歪んだ」
だってさ。
(知らんがな)
としか思えなかった。
何の関係もない私に親への恨みをぶつける理由も、その手段としてセクハラを選ぶ理屈も、わからなかった。
何より、30過ぎた男のカウンセリングに十代の私を巻き込む母の頭の悪さが意味不明だった。

それからすぐに、元事務次官が引きこもりの息子を殺害する事件が起きた。
その年は母親と一緒に祖父母の家に行った。
叔父は相変わらず気持ちの悪い笑顔で馴れ馴れしく絡んできた。
こたつの中でスマホの画面を最大限明るくして、さりげなく画面が叔父に見えるような角度にして、元事務次官の事件をまとめたサイトを見ながら
「あーなるほどこうすればいいのか」
って呟いた。
それからぱったりと何もしてこなくなった。

多分もう行っても何もされないと思う。

でも二度と祖父母の家に行く気はない。



誰も独りでは生きられない
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