564: 名無しさん@おーぷん 20/03/29(日)22:51:28 ID:bOq
昨年、義母が他界した。

その10年ぐらい前には義父が亡くなっている。
義父はお酒の好きな人だったんだが、夜中に酔って帰ってきて、リビングのソファにひっくり返って高鼾をあげて眠ってるのを義母が怒って放置してたら、朝冷たくなってたんだ。
前々から酔って帰ってはあちこちでひっくり返って寝てる事があったし、『これはもう仕方ないよ…』って雰囲気だった。
でも当時の私は、本音では
(義父じゃなくて義母だったら良かったのに)
って思ってた。

義父はお酒好きだったけど、明るいお酒で人に絡んだり愚痴っぽくなったりはしなかった。
何度か一緒にお酒飲んだことあったけど、話題が豊富で本当に楽しいお酒。
だから『一緒に飲みたい』って人が多かった。
義母は全くお酒が飲めない人だから仕方がないのかも知れないけど、自分が飲めないから家飲みを許さなかったんだ。
その割に外に飲みに行くことも嫌がって、夫婦仲も微妙なように見えた。

義父にはとても可愛がってもらったけど、義母には結婚から3年目に妊娠するまでずっと、
「子供はまだかー」「まだかー」
ってしつこく言われたり、産んだら産んだで
「二人目まだかー」「まだかー」
って言われたり。
子育てにもいちいち口出してこられて、義実家に居た時にいつのまにか子供のおむつを布おむつにすり替えられてたり。
『やめて』って言ってるのに、自分が咀嚼したものを口移しで子供に食べさせたり
もうとにかく大嫌いだったから。




夫も私と同じように、母親である義母より父親(義父)の方が好きだった。
義母は子供の頃からとにかく過干渉だったそうだ。
なので義父が死んでからは、本当にどうしようもない用事でもない限り義実家には殆ど行かなくなってた。

565: 名無しさん@おーぷん 20/03/29(日)22:51:44 ID:bOq
そのどうしようもない用事ってのが、義母が癌になったこと。
発見が遅かったので、余命をいかに穏やかに過ごすかが課題みたいな感じだった。
嫌いだった義母だけど、そんな状態になれば仕方がない。
(最後ぐらいはちゃんと見送ろう)
と思って、できる限りのお世話はした。

が、亡くなる直前に義母から
「あんたにだけ教えてあげる」
って言われた。
「(義父)が亡くなった時、鼾が普通じゃないことは分かってた」
んだって。
「知り合いに同じようなパターンで亡くなった人がいて、この鼾は放っておくと拙いって分ってて放置した」
んだって。
「誰も彼も夫(義父)の味方になって面白くなかった。
同性のあんたまで私の味方にならず夫にばかり懐いてイライラした。
だから死ねばいいと思った。
そんな気持ちにさせたのはあんただよ。あんたが殺したも同じだよ。
これから一生人殺しの後悔を背負って生きればいい。」

そんなふうに言われた。

だから言ってやった。
「殺すつもりで放置したのなんて知ってるよ。
(夫)くんも知ってるし、みんな知ってる。
『お義母さんならやりそうだよね』って、みんな言ってるよ。
可哀想だから黙ってあげてただけだよ。
『あんな人だから死んだら遺骨は無縁仏にでも捨てようね』って、みんな言ってる。
え?もしかして気付かなかったの?
へー。憐れな人だねえ」
義母、漫画みたいに目ん玉ひん剥いてビックリしてた。
そしてその日の夜に容体が急変して死んだ。

義母に言ったことは全部嘘。
私自身は、
(もしかしたら分かってて放置したんじゃないか)
って疑ってはいた。
誰にも言わなかったけど。
それまでは義母に何を言われても黙ってスルーしてきたけど、最後の最後だけ、思いっきり逆襲してやった。

夫には、
「色々嫌な事言われてきたのに最後はちゃんと世話してくれてありがとう」
って言われた。
いえいえ、どういたしまして。



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