874: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)04:19:05 ID:5zV
母方の祖父母は会社を経営していた。
業績は順調だったので、四人の子供(伯母・伯父・母・叔父)のうちの誰かに跡を継がせることにした。
本人の頭の出来と適性と、それぞれの配偶者から判断して、跡取りは叔父夫婦に決まった。

これに爆発したのが伯父夫婦だった。
伯父は
『長男だから自動的に次の経営者になれる』
と思っていたようだ。
そんなんで従業員の人たちの生活が保障できるもんか。
うちの父なんぞは祖父母を間近に見て、
「俺には無理」
といつも言っていた。
ちなみに父と母は、祖父母の会社とは全く関係のない仕事をしている。

逆恨みした伯父夫婦は、叔父夫婦に迷惑電話・迷惑訪問・迷惑付きまといを繰り返した。
叔父夫婦が
「これ以上は警察や弁護士に相談する」
と言ったら、伯父嫁が
「あんたのせいで!」
と叔父嫁に暴力を振るった。
伯父夫婦は怒った祖父母に縁を切られて、どこかへ引っ越した。




そして叔父嫁が、ある日突然、くも膜下出血でなくなった。
医師が言うには
「いつかどこかで、頭を打つことがあって、その時の傷が今になって出血した可能性が高い。
だけどそれがいつのことなのかはわからないし、本当に打ったのかもわからない(他の理由で血管が弱くなった可能性もある)」

でも親族はみな、
(伯父嫁のせいだ)
と思った。

叔父嫁の葬式には、どこで聞きつけたんだか伯父夫婦が現われた。
伯父嫁がニタニタしながら
「やっといじめてた甲斐があった……なかなか効果が出なくてしぶといなあと思ってたのよ」
と言い、伯父はふんぞり返って
「(叔父嫁)のいない(叔父)なんか使い物にならない、会社は俺に任せろ」
と言い。
あまりのことに呆然とする叔父を置いておいて、祖父母をはじめとする親族全員で叩き出した。
祖母は
「情けない」
と言って一晩中泣いていた。
伯父嫁を刑事事件で告発することは真剣に考えられたけど、出血との因果関係が立証できないから諦めるしかなかった。

月日は流れ、祖父母は旅立って、叔父は再婚もしないで一人で会社を切り回している。
伯母の家と私の家は、叔父の家を助けながら平和に暮らしている。

そこへ先日、伯父から伯母に連絡があった。
伯父嫁が、もう何年も前から難病で入院しているらしい。
入院してても治ることはなく、衰弱していくだけで生きて退院することはないらしい。
伯父本人も持病が悪化して車椅子になって、
「一人で生活するのはきつい」
んだそうだ。
それで金のことや
「自分たちの世話をしてほしい」
と泣きついてきたそうだ。
伯父夫婦にも子供はいて、もう大人だけど、親の育て方が良かったらしく(←皮肉)。
金が一番大事で金を浪費するばかりの病人である伯父夫婦に関わるのは断っているらしい。

伯母は、その電話を一通り聞いて
「バチが当たったんでしょ」
とだけ言って切ったとか。
私や叔父の子たちは
(伯父夫婦にバチが当たるなら、当たらないよりはいいけど、できればもっと早く当ててほしかった)
と思っている。



Uno, due e pronto (Italian Edition)