584: 名無しさん@おーぷん 19/06/16(日)09:02:06 ID:3Ae.a4.au
サークルの先輩と付き合っていたんだけど、何回目かのデートで食事した時に先輩が
「財布忘れた」
と言い出した。
ハッとした顔をして、ペタペタズボンとか胸とか触って、
「ない、ない」
って。
その仕草が何となく気に障って印象に残ってる。

本来なら「それは大変ですね、ここは私が払います」とか言うべきだったんだろうけれど、
本当に何となく不快だったので、
「先輩って、私とのデートにうっかり財布を忘れてきてしまうくらい軽い気持ちしかなかったんですね」
と正反対の台詞を吐いて、自分の分を払って先輩をその場に置き去りにしてしまった。
不思議と先輩から懇願や怒りといった反応はなかった。

代わりに、後から
「別れよう」
と短文でLINEが届き、私はそれを了承した。




後日、サークルに顔を出したら、サークル中に私が先輩を店に置き去りにした話が蔓延していた。
話の中心人物である先輩は、いかに私が冷酷で薄情な女であるかを吹聴し、ピンチをおサイフケータイで切り抜けた自分の機転を自画自賛したらしい。
そこにノコノコと登場した私は格好の的だったと思う。

当然ながら、
「財布を忘れて困ってる彼氏を見捨てるなんて!」
と皆から非難された。
一部の人は、
「いや、実際デートに財布を忘れてくるとかありえんくね?」
とやんわり仲裁してくれたけど。
擁護されて気が大きくなった先輩は、
「所詮おまえはその程度の女だったんだよ」
などと言いだし、他にも色々言われたけれど、リーダーから
「男女のあれこれを持ち込むな」
と注意されてようやく黙った。

私は特に何も感じなかったものの、一つ不思議に思ったことがあって、
「そういえば先輩、おサイフケータイの機能が使えた割に『財布がないない』言ってましたが、それって騒ぎすぎじゃないですか」
と聞いてみた。

「あの時は動転していて思い出せなかったんだ!」
と反論されたけど、
「私が立ち去った際に妙に冷静だった」
ということも合わせて皆に伝えたら、
「確かに変」
と共感された。
「普通は引き止めるし、本当に手持ちがないなら尚のこと追いすがるだろ」
と。

そこからは邪推が邪推を呼び、
“困っている時に彼女に見放された気の毒な男”
から
“うっかり財布を忘れて呆れた彼女にその場で捨てられた男”
へ。
さらに、
“支払う手段があったのに、財布がないからと彼女に奢らせようとしたタカリ男”
に評価が変わっていき、最終的に、
“タカろうとして失敗した腹いせにサークル内で元カノの悪評をばら撒いた陰険男”
に着地したのは笑うしかない。

デートの際の真偽はどうであれ、私を悪く言って同情を引こうとしたことは事実。
この出来事をキッカケに先輩は孤立し、先輩を擁護した一部の人と一緒にサークルを辞めていった。
いまだに当時の先輩が何を思って騒いだのか理解できない。
よくある男女間の痴情のもつれで胸に収めていれば良かったのに。



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