805: 名無しさん@おーぷん 19/05/25(土)06:40:25 ID:itS.ex.vd
俺の地元はクソ田舎で、中学ではヤンキー気取りのアホどもが幅を利かせていた。

特に
「俺らの“チーム”は最強だかんよぉ」
が口癖の4人がその頂点。
部室でタバコ吸ったり、弱い子同士を殴り合いさせて笑い者にしたり、カツアゲしたり、とやりたい放題。
匙を投げているのか事勿れ主義なのか知らないが、教師陣も全く諌めようとしないので、みんな最早諦めて灰色の学生生活を送っていた。




そんなある日、その4人組が「学校裏の山で小火を発見して消化活動に加わった」とかで消防署から表彰されることになった。
100人中100人が
(自分らのタバコで小火騒ぎになって、慌てて消しただけなのでは?)
と思ったが、特に証拠もないしわざわざ騒ぎ立てる奴もおらず。
表彰式はつつがなく執り行われた。

そしてその翌日、村の広報誌に
「仲良し4人組がお手柄!」
という見出しが踊った。
それは学校の掲示板にも張り出され、全校生徒の目に留まることに。

それ以来その4人の“チーム”は
「仲良し4人組」
と呼ばれ、4人セットで歩いているとプークスクスされるようになった。

その状況が恥ずかしかったのだろう、4人は表立ってつるむことはなくなった。
集団の力がなくなることで気が小さくなったのか、悪行もすっかり鳴りを潜めた。

修学旅行の班分けで
「◯◯君があぶれちゃったからお前らの班に入れてあげて」
と言われて元「仲良し4人組」の内の1人が入って来たが、4日間一言も喋らず俺らの後をついてきてたまに愛想笑いしてたのが、彼らに対する最後の記憶になっている。



鎮火報 Fire's Out