(※編注:誦経…ずきょう。お経を読むこと。読経。)

771: 名無しさん@おーぷん 19/05/24(金)01:28:55 ID:bjU.yk.mj
カルト宗教に勧誘してきた彼氏が、私から逃げ出した話。

出会いは先輩の紹介によるもの。
先輩の友達がなんと田舎から出てきた芋な私に一目惚れしたとかで、先輩に紹介されてお付き合いを開始した。

1ヶ月くらいお付き合いが続いたあと、彼氏が結婚を匂わせるようなことを言ってきた。
私も遊びで付き合っているつもりはなく、
(カップルなんだからゆくゆくは結婚するものだろう)
と漠然と考えていたので、彼氏の発言を特に気にすることもなく聞き流していた。

それからすぐ彼氏に連れて行かれたデート場所が、カルト宗教の集会か何かだった。

彼は熱心なカルト宗教家の三世だった。
集会の場で人に囲まれ、彼氏や彼氏一家の素晴らしさを説かれ、カルト宗教の素晴らしさを説かれ、入信を勧められた。
その日は何を言われてもすっとぼけて、逆に相手を褒めちぎって話を反らせて帰ってきた。

家に帰ると彼は興奮気味に
「(カルト宗教)の素晴らしさを理解してくれて嬉しいよ」
と感動していた。
だから私も同じことをしてみた。

彼氏を私の前に正座させて、延々と誦経してみた。
途中彼氏が足を崩そうとしたらお手製のハリセンで足をしばき、身じろぎしても足をしばいた。
その間ずっと誦経は続けた。
途中彼氏が文句をつけたり誦経を中断させられたり彼氏が完全にへたりこんだりしたら、また最初からやり直し。

3時間くらいしたら彼氏が発狂しかけたので、
「あなたの宗教の素晴らしさを私に教えてくれたんだもの、私もこの素晴らしさが伝わるまで頑張るね」
とにっこり笑って伝え、再度正座するように促した。
なのに彼氏はしびれる足で逃げ惑い、延々と
「ごめんなさい、許してください」
と繰り返していた。
それでも正座を促したら、彼氏は転がるように家から飛び出し、帰ってくることはなかった。

ちなみにこの誦経、私が宗教熱心だから覚えたわけではなく。
実家の隣が寺だったため生まれた直後から子守唄にしていたら、いつの間にか全て覚えてしまったもの。
意味は何一つ分かっていない。
5歳の頃には完全耳コピの誦経をしてたそうで、物心つく前から聞いていたからかそれを聞くと落ち着くようになり、暇な日には隣の寺に遊びに行って、一緒に正座して御経を聞かせてもらっていた。

耳コピなので多分ところどころ間違ってると思うし、実家を出てから聞いてないので間違ってる場所もあるかもしれないが、
なんちゃって誦経でも悪縁退散させたんだから御経のご利益ってすごい。

ちなみにカルト宗教仲間だった先輩は私を見ると逃げるようになってしまった。
私を六時間軟禁した彼氏の親族からの連絡も一切ない。
御経ってすごい。



折伏鬼