343: 名無しさん@おーぷん 19/05/16(木)19:21:26 ID:UmR
姉のことが大っ嫌いなの。

口を開けばイヤミか文句、もしくは命令。
親戚の男には媚び媚びで、母や私や親戚でも女のことは召使い扱い。
ちょっとでも注意されようもんなら、伯父や祖父のところに逃げて悲しげにポロポロ泣いて被害を捏造して訴える(父には通用しない)。
私の服やアクセサリーを盗ったりは日常茶飯事。
あまりの態度に母が強めに叱ると学校で
「虐待されている」
と吹聴。
おかげで家には何度か役所の人や先生が事情を尋ねに来たりした。

そんな姉のせいで家は安らげなかったし、教師には “嘘つきの妹” として目をつけられ、先輩方からは
「姉を助けない愛玩子だ」
とイビられた。




そんな暴君の姉を何とかしようと頑張りすぎて母が鬼籍に入った。

悪いことをしたら叱り、賞をとったり手伝いをしたらほめ、病院や保健センターに相談もした。
それでも改善されずに、母は壊れてしまった。
元々心臓の弱い人だったから、長年の負担が祟ったんだと思う。
心不全だった。

344: 名無しさん@おーぷん 19/05/16(木)19:47:41 ID:UmR
姉は相当に泣き喚いた。
親戚や姉の友人達は皆、姉の悲しみぶりに心をいためたようで、
「姉を支えてやれ」
と何人もに言われた。

納骨が終わった時、姉は
「私はいくらもらえるの?お父さんとコイツと私で分けるから1/4は貰えるんだよね」
と言い放って母の妹にぶん投げられた。
姉は悲しくなどなく、悲しんでいる自分を周りにアピールしたかっただけの人でなしだった。
(こいつを幸せになどするものか)
という意思が固まったのはこの時。

姉が30手前の時、彼氏を連れてきた。
「結婚をするから」
と挨拶に来たのだ。

私は嬉しかった。
ウエディングドレスや結婚式に憧れて、貯金も美容も頑張った姉の幸せを壊す、絶好の機会だった。
姉の彼氏を父が困惑するほど大歓迎し、おおいにもてなし、お土産を持たせた。
お土産は姉の愚痴や不満・武勇伝をありのまま呟きまくっていたSNSのアカウントを書いたメモ。
それと母が生前記録してした姉の行動のコピー数枚。

姉は破談になった。
(バレたら大騒ぎになる)
と覚悟していたけど、姉の彼氏は私のことは話さなかったみたい。

姉は四十路になろうとしているが、浮いた話はない。
あんなに綺麗なお姫様になりたかったのにね。
お城でパーティーひらきたかったのにね。
自分によく似た可愛い赤ちゃん産みたかったのにね。
母親をイビって遊んで壊して反省も謝罪もできないようなクズは何にも手に入らなかったね。
はースッキリ。



Successful Presentations Student Book (96 pp) with Audio CD