957. 名無しさん 2019年05月05日 05:45 ID:66tu0egu0
中学の時、格闘技やってるDQNの同級生に凹られてた。
理由は
「(俺)が根暗(いまは陰キャっていうんだっけ?)でオタク」
だから。
暗いのは両親に死別したからで、オタクなのはそれを慰めにしたから。
アニメは酷いのもあるけど夢と希望があった。
まあそれを
「キモい」
と凹るわけだ。

オタ話が合う友だちはいたけど、迷惑かかっちゃうしそのうちオタク話もしなくなった。
そうなると一人でいることも多くなった。
たまーに見かけただけで凹られることもあった。

養親には言えなかった。
俺を引き取って育ててくれて感謝してるが、だからこそ迷惑かけたくなかった。
愛情があって俺を引き取ってるわけじゃないのに、そんな相談困るだろと。
誤解ないように書いとくけど、養親はいい人だし優しい人らだ。
でも俺は実の子でもないし可愛げもない、思春期に引き取られて甘えることもできない。
そんな俺でもちゃんと面倒見てくれた、いい人らだった。




958. 名無しさん 2019年05月05日 05:47 ID:66tu0egu0
ある時、DQNを校外で見かけた。
ナンパしてた。
相手は妹(中1、養親の娘)だった。

俺は思わず隠れてしまった。
だってあいつは俺の妹だと知ると絶対、妹に余計に酷いことをする。
一部の女の子が性的な被害にあった話も聞いていた。
妹は嫌がってどうにか逃げ出してホッとしたが、妹は俺が助けようともせず隠れたのを見ていたらしい。
それまで妹には好かれてなかったが、それで確定的に嫌われた。

嫌われたのは別にいい、俺も妹のことはあまり好きじゃなかったから。
だけど、もし今後あいつが、妹が俺と兄妹って知ったらどうなるだろう。
本当かどうか知らないが、あいつにレイプされた別の学校の子がいるって話もあった。
もしそんなことになったら、養親が悲しんでしまう、俺のせいで。
それだけは嫌だった。

959. 名無しさん 2019年05月05日 05:49 ID:66tu0egu0
そこでいろいろとあいつをどうにかする方法を考えた。
でも中学生の考えることって本当に知れてるというか、バカげてる。
やっぱり怖いから、暗殺とか毒殺とか考えてたよ、受験勉強もせずに。
正直当時は将来に希望なんか持ってなかったからな。

でもとてもじゃないが上手くいくとは思えなかった。
失敗して元々ならやれるけど、失敗したらやっぱり妹のことがバレた時、とんでもないことになるかもしれない。
(警察に言えば?)
と思ったが、何かあってからじゃ遅いし、田舎であまり頼りにならないし、はっきりいってあいつはバカだから警察に何か言われたところで好き放題やるに決まってる(実際やってた)。

考えた結果、結局、俺は自殺することにした。
なるべく養親に迷惑がかからないように、あいつを道連れに出来るように。
あいつは夜、DQNな先輩の車借りてよく深夜に無免許運転で暴走してた。
後輩や女連れて走ってどっかでヤったりナンパに行ったり。
いつ行くかとかは知らなかったが、偶然その晩行くと学校で聞いて、その時死のうって決めたんだ。

960. 名無しさん 2019年05月05日 05:51 ID:66tu0egu0
あいつが車を借りる先輩の家から出ていく農道の先の町道、そこを突っ走ってるって聞いてたし、実際見たこともあった。
だから俺はそこでハネられるために、夜中に家を抜け出して畑のそばの小屋の陰で待ち伏せた。

中学生が無免許運転で同じ中学生を轢き殺せば、いくらDQNでもタダではすまない。
あいつはどこまでいってもただの田舎のDQNで、先輩も含めて893がついてるわけでもない。
まさか俺の死体を隠して隠蔽はしないだろうが、念の為、道端に俺の身分証を入れた財布も落としておいた。
まあDQNとはいえ先輩は、犯罪隠蔽と死体遺棄の片棒担ぐくらいなら中学生に車を貸した罪に問われる方を選ぶだろう。

俺はそんな穴だらけの想定だけで、猛スピードで走るあいつの車の前に飛び出た。

結果は、俺がいまこれを打ってるように、死ぬことにはならなかった。
それどころか五体満足で、普通に暮らしてる。

961. 名無しさん 2019年05月05日 05:52 ID:66tu0egu0
あいつは突然飛び出した俺を避けようとしてハンドルを切り、畑に突っ込んだ。
車は横転してはじき出されたあいつは運悪く電柱に頭から激突して、いろいろ撒き散らしていた。
他に男女が乗ってたがそっちは軽症だった。

俺は底辺高校に行って卒業後、家を出た。
20年以上経った今も養親に仕送りしつつ、ひとり適当に暮らしてる。
妹は結婚した(式にも呼んでくれた)、幸せなようだ。

そのころは思ってなかったが、俺はたぶん情緒に障害(といえるレベルかどうか分からんが)があるんだと思う。
それにあいつは苛ついてたのかもしれないし、妹とも仲良くできなかった原因だったのかもしれない。
まあ毎日のように凹られてたらまともだったとしてもおかしくなっただろう。
はっきりいってその頃の俺の思考は支離滅裂だった、いま書いてても思う。

それでも、あいつは生きてては駄目な奴だったと思ってる。



電柱でござる―鈴木茂夫詩集
電柱でござる―鈴木茂夫詩集