724: 名無しさん@おーぷん 平成31年 04/13(土)04:26:36 ID:ndB.st.lf
私は異例の速さで出世した。
それも先輩方を差し置いての出世で、先輩や同期にはメチャクチャ嫌われた。
私は
(上の人たちは仕事の成果を見てくれて、期待されてるんだろう)
と思って、イジメられても身を削ってでも働いた。

だけど酒の席で、本当の出世の理由がわかった。
私の父は私が25歳の頃に脳梗塞で障害者になった。
母が離職し、もともと介護してた祖父と、二人を一人で介護し始めた。
だから私は一人で働いて家族四人を支えていた。
私の出世を決めた人は、私の能力ではなく、私の逃げられない環境で出世を決めていた。




酒の席で、
「お前のような家じゃ、結婚してくれるような人もいないだろうし、そしたら産休育休問題も無いだろ?
必死な人間は使いやすいしな、実際お前、どんな仕事でもこなしたし。
女性活用がどーとか上から言われて面倒だったときにカモ(未婚の私)にネギ(父の不幸)が降ってきてラッキーだったわ」

とポロッとこぼされた。
女性活用のために体よく使われて、女性活用と唄いながらもやらされた仕事は下手すると男性より過酷で、
(しかも今でも能力じゃなくて『ちょうど良かったから』程度の認識で使われてるんだ)
と思ったら一気にやる気が無くなった。

私のことをカモだといった人に
「辞めます」
と伝えたら、
焦りだした。
今頃になって
「お前はうちの部署の虎の子だ、止められたら困る」
なんて言われても、都合のいいカモを引き留めようとしてるようにしか聞こえない。
退職願破り捨てられたけど、内容証明で会社宛に退職届発送済みだし、元号変わる頃にはこの会社とは縁を切る。

なんで酒の席での余計なことを言うかな。
それくらい私のことを見下して見くびってたんだろうな。
そうと気づかず会社のために働いてた自分が滑稽でならない。
過去のやる気に満ちた私がスレタイ。

なんであんなに頑張ってたんだろ。
どう見たってブラックな環境なのに。



Away From You
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