998: 名無しさん@おーぷん 2019/02/19(火)16:38:27 ID:wyv
夫がまだ恋人だった頃、自宅に一通の封書が届いた。

住所がなく私への宛名だけ書かれてて切手もなく、明らかに直接ポストに投函されたもの。
便箋には、癖を隠して書いてるのが丸わかりな字体で
「〇〇(夫の名)さんは不誠実な男です。
付き合いは止めたほうがいい。
傷つくのはあなたです。」

…と言うようなことが書かれていた。

夫とは高校時代からの付き合いだったので、「不誠実な男」と言われてもピンとこなかった。
真面目が服着て歩いてるような人で、高校時代には「歩く生徒手帳」とまで言われた人だ。
なので、
(誰かの嫌がらせだ)
と思ってスルーを決め込んだ。




それから2年ぐらい経って私も彼も25歳になって婚約したんだが、
式の半月ぐらい前にまた封書が届いた。
前回同様に直接投函されたもので、字体も前回同様にわざとらしく変な書き方してた。
「せっかく忠告してあげたのに無視するなんて絶対後悔しますよ?
彼には隠し子がいることをご存知ですか?
何も知らずに結婚して後で泣いても知りませんよ?」

…と、再び彼を中傷するような内容だった。

当時の私は純粋に真っ直ぐに彼を信じてたので、その手紙も破り捨ててスルーした。
そして結婚し、ふたりの子宝にも恵まれ、義父母にも可愛がってもらってる。
毎日幸せでそんな手紙のことなんてすっかり忘れてた。

999: 名無しさん@おーぷん 2019/02/19(火)16:38:40 ID:wyv
昨年、高校時代からの友人Aが入院したのでお見舞いに行った。
忙しくて一年ぐらい会ってなかったけど、Aからメールがきて、
「入院しちゃった。
暇で暇で死にそうだからお見舞いにきて~」

との事でビックリしてお見舞いに行ったら、
一年前に会った時より決して大袈裟ではなく半分ぐらいに痩せこけてて息をのんだ。

そして、
“あの2通の封書を出したのが自分だ”
ってことを告白された。
「あんなに見事にスルーするなんて、私が犯人だって分っちゃってた?」
って言われた。
全然分からなかった。思いもしなかった。
Aも
「ずっと〇〇の事が好きだった」
そうで、2度目にスルーされたときに
「『ああ、負けたな』って思って諦めた」
んだって。

当時一番仲が良かったのはAだったし、誰かに相談するとしたらAだったと思う。
でも私は誰にも相談しなかった。
A、余命宣告されてるそうで、
「最後にこのことだけは謝っておこうと思った」
んだそうだ。

裏でそんなことして私の結婚披露宴に出席して、友人代表でスピーチしたのか。
Aのスピーチで涙ぐんでしまった自分が馬鹿に思えた。
だけど、事実を教えてもらえたおかげで、いつかふいに思い出した時にあれが何だったのか分かってるのはかえって良かったと思うことにする。

Aは先日亡くなり、おばさんから連絡を貰って葬儀に参列してきた。
何とも言えない複雑な気持ちだった。

リアルでは死んだ人のことは言いにくいので、こちらで吐き出し失礼しました。



The Return: Reflections on Loving God Back (English Edition)