466: 名無しさん@おーぷん 2019/01/29(火)20:44:17 ID:4HO
十数年前に妹が自身が原因の離婚で出戻ってきたんだが、その時、当時小学生だった甥と姪は父親である妹の元夫が引き取った。
妹は甥姪にかなり激しく憎まれたようで、以降誕生日やクリスマス・正月などに何を贈っても開封もせずに送り返されてきた。
が、年を重ねて甥姪も成人し、少しずつ母親(妹)に会いにくることが増えていった。
最初こそ喜んでいたものの、だんだんその理由がはっきりしてきた。
要するにお金の無心。
妹は負い目があるので断れなかった。
徐々にiPhoneやブランドバッグなどをねだるようになり、車をねだられた時にやっと拒絶したら、会いに来なくなった。

話が変わるが、実家は自営業をしており、私たち夫婦が跡を継いでいる。
妹は離婚後、再婚はせずに現在に至り、実家で一緒に働いている。
父は一応会長と言う肩書で残ってはいたが、体調を崩して昨年春とうとう亡くなってしまった。
甥姪は通夜にも葬儀にも一切顔を出さなかった。
妹から連絡はしたそうだが「ふーん」で終わったそうだ。




そして父の遺言が公開されたのだが、
『株と不動産は全て(私)に、(妹)には現金を』
となっていた。
付言事項にはその理由が書かれてあった。

不動産を次女(妹)が受け継いだ場合、次女が死んだら孫(甥姪)に受け継がれる。
お金を無心にくる以外には全く寄りつこうとしない孫たちが土地を引き継いだところで、何の愛着もない土地など直ぐに売ってしまうのは目に見えてる。
売った相手がおかしな人だったら、跡を継ぐ長女(私)夫婦の経営に差し障るし、これまでお世話になった近隣の人たちに迷惑を掛けるかも知れない。
それだけは避けたいので、不動産は次女には譲らない。


…と言うもの。

又、現金としては少ないと感じるかも知れないが、次女には離婚時に中古マンション(約1,200万相当)も買い与えているので長女とのバランスは取れている。

…ともあった。
ちなみに中古マンションの件は、実家に戻っても私たち夫婦が同居しているので妹の部屋はなく、私の夫に気を遣ったこともあって、父が妹に市内の中古マンションを買い与えた。
妹は殆ど現金を持たずに離婚されたこともあって、ある意味仕方なかったことだし、当時私もそれには反対はしなかった。

467: 名無しさん@おーぷん 2019/01/29(火)20:44:30 ID:4HO
ところが妹がその遺言に納得しなかった。
実家近くの土地を貰うつもりでいたらしく、
「そうなったら買ってもらったマンションを売って、もちろん現金もくれるだろうから、小さな家を建てて実家で働いていれば安泰」
と思ってたようだ。
付言事項を読み上げてる途中から不満をあらわにし、
「こんなはずじゃない!こんなはずじゃなかった!困る!納得できない!」
と。

ところがその付言事項の最後にはこんな一文もあった。
「もし不満が出た場合は、その者を相続者から外し、残りの者で分配することとする」
父は妹が納得しなかった時のことも想定していたらしく、実際そうなると妹が貰える遺留分は遺言通りの額とさして変わらない説明もあった。

母は妹の言葉に泣き出した。
「自分が育てた娘は最後の一行が必要なほど情けない娘ではないと信じたかった」
と。
そして妹に対し
「事務所の仕事はおまえがいなくても私子がやれる。
おまえが戻ってくるまで私子がひとりでやってたのを、お前の為に椅子を空けただけ。
それが何故分からぬ。
おまえはもういい。
退職金を渡すから出て行ってくれ」
母としては断腸の思いだったろうと思う。
が、母は、婿である私の夫が一から仕事を覚え、後を継いでくれたことを常々感謝してくれていて、その婿の悪いようには絶対出来ないと言う思いから言ったのだろうと思う。

出戻ってきてからの妹は、傍目には親の会社で面倒見てもらってることに多少引け目を感じていそうではあったが、素直に真面目に働いているふうだった。
だけどそうではなかったんだな…。
正直なところ、父の遺言も母の怒りの言葉も私にとっては有難かった。
私の為でなく、夫の為に両親がしっかり考えてくれていたことが嬉しかったの。

妹はその後、母と再び言い合いをしたらしく、昨年冬のボーナスと一緒に退職金も貰って出て行った。
家電はなくスマホのみの連絡手段も着拒されているので今どうしているのか分からない。
きっとこのままではなく、いつか泣きついてくることがあるんだろうと思うが、それまではもう存在ごと忘れたい。



こんなはずじゃなかった