35: 名無しさん@おーぷん 2019/01/25(金)21:52:02 ID:aoK
夫と義実家に行くと毎回ステーキが出てた。
私は姑に頼まれてキッチンに立つんだけど、
「嫁のつとめ」
として、配膳したあと片付けをしてから食卓につくように言われるので、最後に座ることになる。
そして私が座る頃には私のお肉は消えている。
義実家には犬がいるんだけど、地位は
【犬】>【私】
なので
「嫁なんかが食べていい肉じゃない。お犬様に食べてもらったほうがお肉も喜ぶ」
と、私のお肉は犬が食べていた。
毎回夫が
「犬用の肉を俺たちは食わされてるのか」
と嫌味を言いながら自分の肉も犬の餌箱に入れるが、姑はめげない。




結婚してすぐ半年間短期同居したこともあったけど、煮物であろうが炒めものであろうが、私はお肉をいっぺんも食べさせてもらえず。
体調を崩して入院したとき、病院で
「タンパク質が足りない!肉を食え!」
と言われたため、それまで私が
「大丈夫だから」
となだめになだめてた夫がついにブチ切れて、即同居を解消した。

そんなことがあったのに義実家に義理で顔を出すたび同じことをするもんだから、夫が義実家に帰らなくなった。
そしたら今度は姑がアポ無しで押しかけてきた。
夫は追い返そうとしたけど、来たものは仕方ないから家に上げた。
その日の夕飯は姑希望でお肉にした。

姑には
「私のような卑しい人間が食べるお肉を義母様に食べさせるわけにはいきません」
と、
私より地位が高い義実家の犬が食べてるドッグフードを犬用の器に入れて出してあげた。
私が作って食べる100g150円の卑しい安い肉より、プロの作ったお犬様用の100g200円のドッグフードの方がお口にあうでしょう。
ダイエット用のドッグフードだから体の半分が脂肪の姑にも丁度よいと思ったのに、姑はどうしてだか怒り出してしまった。
「私よりお犬様の方が立場が上なのに、私と同じものを食べられてお犬様と同じものは食べられないなんて…。」
と傷ついた風を出してすっとぼけた。
姑は何か奇声をあげていたけど、今度こそ夫が追い出し、舅に
「二度とこちらに近づけるな」
と釘をさしてた。

実を言うと、私は肉が苦手。
義実家で出されるような霜降り和牛は食べると気持ち悪くなる。
だから姑がせっせとやっていた嫌がらせは、むしろ私には最高に有難かった。
入院して「タンパク質不足」と言われたのも、本当は前々からかかりつけ医に注意されてたことを夫の前で言ってもらっただけ。

夫と二人暮しになったあとは、夫には100g800円を超えるようなステーキを出し、私用には100g200円強の食べやすいランプ肉を準備しているので、いまだに私が霜降り肉が食べられないことはバレていない。



ナカダイ 肉らしい豆な姑 150g