998: 名無しさん@おーぷん 2018/11/30(金)15:16:21 ID:ATg
独身の頃、全部で30人いないくらいの規模の会社で事務職してた。
事務の同僚の弟と結婚して退職し、義姉になった元同僚とは今も仲良くしてる。

その義姉から聞いた話だが、私が退職する少し前に入ってきた営業が文字通り村八分にされてるらしい。

いったい何をしたら怒るんだという仏のような人しかいない会社なのになんでだと思ったら、その営業が
「事務職は無駄」「腰掛ポスト」「会社にとって損失」
と言い出したらしい。

『営業も技術も、自分で事務作業をすれば事務職は不要になるのでコスト削減を目指せ』
と言いたいらしい。
彼が言うには
「前職ではそのようにした結果、人件費が大幅にカットされた」
という。
具体案を提案書にして社長に持ち込んで、2時間も熱弁をふるったらしい。
その結果、温厚な社長が特に怒ったらしく、
「では営業くんにまず手本を示して欲しいので全ての事務作業を自身でなさってください」
と言って社全体が右にならえ状態になったとのこと。




具体例を言えば、
「文房具が切れた「在庫は倉庫にあるのでご自身でどうぞ」
「旅費や経費の精算をしたい「旅費精算書を起案してご自身で銀行で現金を下ろしてきてください」
椅子が故障した「リース会社の連絡先はこちらですのでメンテナンスのご連絡をどうぞ」
見積を取るための資料を調達したい「資料請求はご自身でどうぞ」
ロッカーの名札が取れた「テプラはこちらですご自身でどうぞ」
年末調整の書類を提出したい「税理士の連絡先はこちらですのでご自身でどうぞ」
と、まあこんな感じらしい。

給与担当が
「給与計算もご自身でどうぞ」
と言い出したのはさすがに社長が止めたらしいし、経費精算も年末調整も、書類作成以外は給与担当にやらせたらしい(通常ならそのへんの書類は添付資料出せば事務職がほとんど作ってくれる)。
一方で営業の父が他界したので忌引きを取ったところ、すばやく会社名で花を手配して葬儀会場に送り、さらに会社・社員一同で香典や見舞金も出したそうで、
まさに「火事と冠婚葬祭は助ける」な村八分どおり。

ここまでやったら労基案件にならないかなと心配したんだけど、本人が
「全ての事務業務を自身でやる。これで自分の提案書の合理性を示す」
という書類に署名捺印して出してきてるらしい。
しかもそのときの話し合いは営業本人が録音して、社長にも音源を共有している。
義姉も聞いたそうだが、社長は「手本を示して~」くらいしか発言してなくて、ほとんどが営業自身が事務職の不要説を説いているだけだった。

だから
「積極的に周囲がいじめたような状況にでもならない限り、特に問題ないのでは」
と義姉談。
実際トイレや給湯室の共有部分は営業が使っても問題ないし、掃除もきちんとされてる。
決裁が必要な書類はきちんと上司が見て押印しているし、会議でもきちんと発言させてる。
誰も悪口や陰口を言っていないし、挨拶や世間話も今までどおりで、飲み会にも呼んでる。
自分で言い出した範囲のほかは、彼一人だけ不利益を被る状態にはなっていない。

本人は意地になって続けているが、月が変わったタイミングで社長が「もうやめたら」と声をかける予定らしい。
「『言い過ぎました』って謝ってくれたら誰も問題にしないんだけどね」
と義姉がため息ついてた。

ちなみにその営業の前職ではどうだったのかと検索してみたら、『正規の事務職をなくして派遣に切り替えたよ』という業界ニュースが普通に出てきた。
確かに【人件費】は減ってるけど【外注費】なり【人材派遣費】なりが増えただけじゃないのそれ。
彼の目には事務作業をしてる派遣さんの姿は写ってなかったのか?
自分でやらなくても勝手に書類が起案されて決裁されていたのか?



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