111: 名無しさん@おーぷん 2018/10/19(金)19:41:36 ID:EYb
祖母が骨盤の手術をした。

昔、強盗から逃げる時に幼かった父と叔父を抱えて二メートルの高さから飛び降りたのが原因で、骨盤と足の連結部が脱臼しやすくなってて、加齢と共に筋肉が落ちていつ足の骨が外れてもおかしくなくなったので手術した。
三十代の原因発生から実に30年越しの決断だったのは、
・家系的に麻酔の効きが悪く大量に使用しないといけない→しかし全身麻酔だと調整が難しい→最悪死ぬ
とのことで、祖母が
「せめて孫を見てから」
といったから。

手術自体は成功。
麻酔の切れが悪く、予想から半日遅れてやっと目覚めた祖母に家族みんなで泣いた。
手術後のリハビリも痛いと泣く祖母を励まし、
「一緒にマグロ食べに行こうな!頑張ろ」(祖母はマグロが好き)
と宥め、退院してからも一年くらいはリハビリに通った。




ここまでは前置き。
近所に住んでるAさんも、原因は違うが全く同じ手術をした。
Aさんは息子が建てた家に同居しに引っ越してきた人で、Aさんはリハビリをサボり、右脚を曲げることが全くできなくなった。
トイレは粗相するし、椅子にも普通に座れない、左半身のみ乗せてる感じ。
やってみたらわかるけど、座ったり立ったりする動作って結構複雑に関節を動かしてるから、骨盤から下を動かさないとベッドに倒れこんだり椅子の背もたれに全力にぶつかったり危ないし、見てる周りも物音にビックリする。

神経わからんのは、Aさんが祖母のことを
「ズルした」
って言うんだよね。
「リハビリの先生が、祖母はいい先生をあてがわれた」
「リハビリに家族が連れていってくれなかった」
「孫が『治ったら出かけよう』と言ってくれなかった」
「足が曲がらなくなるとは言われなかった」
だから、祖母とAさんには超えられない壁があり、Aさんが不自由なのは
「当然」
なんだと。

しかし担当医が同じ(Aさんに聞いた)なのでそんなはずないし、A家族はそう聞いていたのであの手この手でリハビリに連れて行こうとしてた。
それでもリハビリに行く日にAさん雲隠れ、リハビリ断念。
しかも祖母とAさんの手術は10年程期間が離れていて、祖母が当時受けた手術より環境がよくなり、身体への負担も半分くらい(ワイヤーでぐるぐるまき→ピンポイントでボルト固定など)。

最初は
「お義父さんそんなこと言わないで」
と言ってた息子嫁も最近ではAさんに冷たいけど当然だし、息子にも
「いい加減にしろよ」
とそっぽを向かれてる。

幸いにして、祖母が亡くなってからの付き合いなので祖母が嫌な思いをしなくてよかったけど(祖母手術→20年後死亡→Aさん手術(祖母と同じ担当医)→Aさん引っ越してくる)、自分が頑張らなかった責任を周りに擦りつけないでほしい。



バカの壁〈上〉 (大活字文庫)