453: 名無しさん@おーぷん 2018/05/01(火)16:59:11 ID:Wox
叔父の立場が悪くなるような頼みをした、私の神経がわからん話かもしれない。


もう30年近く前、まだ「セクハラって言葉が聞いたことある気がするような?」くらいの時代、クソ上司がいた。
女性社員の肩を揉みたがる、髪に触りたがる、眠そうな人がいれば
「昨日はお楽しみか?」
とかニヤニヤ聞くような、テンプレみたいなクソ上司。
何人もの女性社員が、それこそ集団で会社に訴えた。
けど、事なかれ主義なのか会社もクソで、これといった対処をしてくれなかった。
たぶんクソの被害に遭ったことのない女性社員はいない。

そんなクソ上司の自慢が優秀な娘さんで、やれ
「美人だ」「いい大学に入った」
と普段から自慢してた。
ある年、
「(娘が)業界最大手の会社に就職が決まった」
と自慢しはじめた。




ふと
(その会社、叔父の勤める会社だな)
って思って、親戚の集まりの時に
「××大卒の◯◯さん知ってる?」
と聞くと、叔父の部署ではないけど、何かと関わりのある部署の新人だと判明。
その時、パーッと視界が開けるような、あまりの怒りに逆に冷静になるような衝撃を受けた。

後日、叔父宅を訪ねて土下座して頼み込んだ。
まずは
「お父さんは某会社(私の勤め先)にお勤めじゃないか?」
とその女性に確認すること、それから
「姪がお父さんにお世話になっている」
と伝えてもらうこと。
もちろん最初は渋られたが、クソ上司の悪行を伝え、中には精神を病んで辞職した女性もいることを訴えた。

結果的に、叔父は引き受けてくれた。
関わりがあるとはいえ同じ部署ではないので、二人になる機会はなかなか回ってこなかったみたいだけど、頼み事をして2ヶ月くらい経った頃、
「実行した」
との連絡があった。
叔父には
「恋人との性行為の頻度まで気にするほど親身になってくれるそうだ。
姪がお世話になっている分、自分も君に親身でありたい」

そんな感じのことを言ってもらった。

その翌日、クソ上司がソワソワと不安げな様子で出社してきた。
いつものように女性社員に挨拶(意味深)しようとして、ハッとして口ごもることが増えた。
日を追うごとに落ち込んでいたり、バレバレの空元気で明るく振る舞ったり…と情緒不安定な感じになって、以前が嘘みたいに、むしろ女性社員を遠ざける雰囲気になりはじめた。

娘さんの性格によってはこんなに上手くいかなかったと思うけど、自慢話通りの優しく責任感のある女性だったらしい。
彼女に罪はないけど、坊主憎ければ袈裟まで憎いように、
クソ上司の子供というだけで私にとっては復讐対象だった。

叔父はそれ以降、他の社員と変わらない態度で接したらしいけど、疑心暗鬼をこじらせた娘さんは一年も経たずに辞めたらしい。
一応、大学からの婚約者と入籍しての寿退社だったと聞いたけど、お相手は赴任や出張の多い方らしいから、
(父親と離れたかったんだろう)
と推察した。

それ以来すっかりショボくれたクソ上司は早期退職プランみたいな制度を利用して、定年前に辞めてしまった。
かろうじて退職祝の席は設けられた。
けど、女性社員は示し合わせた訳でもないのに、
乾杯して男性社員が花束渡したら10分もせずに皆帰ってしまった。
もちろん私も。
だから、後から聞いた話だけど、元々30人は入るように手配された広い会場で、残った十数人の男性社員は
「居心地が悪かった」
と愚痴られた。

クソ上司が辞めたら盆暮れ正月の挨拶もパッタリ辞めたから、何十年経った今では生死も分からない。

非常識な頼み事を引き受けてくれた叔父が亡くなって、喪が明けたから書いてみた。



Dirty Beats