(前のお話)

955: 名無しさん@おーぷん 2017/11/19(日)02:00:18 ID:xIi
>>719です。
例の彼女がまた伝説級のことをやってくれた。
※もう新人ではないけど、解りやすく新人でいきます。


三年前に就任したうちの室長、言うことが年単位でコロコロ変わる。
なぜなら気分でルールを作るから。
長期の流れを見て決めるのではなく、その時々だけの状況を見てその時ベストだと思った方法をルールにする。
もちろん状況が変わればベストな方法も変わる。
そしたらその時前回のルールは無かったことにされ、室長に言っても
「そんなこと言った覚えはない」
という。

新人は去年室長に言われたことを正確に守って仕事をしていた。
だけど先日、虫の居所が悪く周りに当たり散らしていた室長が、
「ちーがーうーだーろー!ちかうだろー!!」
と豊○さんバリに新人に絡んでた。
「なんでこんな効率悪いことしてんだ!」
と新人にキレる室長。
周り全員、
(いやお前の指示だろ)
と思いつつ、言っても無駄なので新人を見守っていた。




新人、スマホを操作して何かを確認したあと、室長に言い返した。
「室長の指示です」
室長は
「俺がそんな指示出すはずないだろ」
と返すが、それでも新人はブレることなく
「室長の指示です」
と繰り返した。
室長、ちょっと戸惑ったあと、
「でもさ、ケースバイケースだよね?普通わかるよね?」
と返したが、新人、これまた揺るぎなく
「去年私は室長に『どんな場合でもですか?』と確認しました。
室長は『どんな場合でもだ』とかえしました」
室長、一瞬怯むも
「俺はそんなことを言った覚えはない!」
と強く言い返した。

ここで周りに「新人に『そうですよね?』なんて確認されたらどう返すべきか」なんて逡巡する空気が流れたが、新人やはり強かった。
ニヤッと笑ったあと、
「出ました、伝家の宝刀、『記憶にございません!!!』」
と高らかに言い放った。
室長、豆鉄砲食らったような顔。
「議員たちも御用達、便利で無責任な最終兵器、
記憶に!
ございません!
言った本人の記憶にすら残らない指示を下々の者が忠実に守らされているこの不誠実な対応!
遺憾の意を表明します!!」

室長の喋る隙を与えず、新人は捲し立てた。
「室長がお忘れとあらばあら大変、今ここはルールのない無法地帯であります!
早急にルールの制定の必要性を訴えます!
つきましては室長の言葉を私がまとめさせていただき、ーーー(業務内容なので割愛)---で統一することを提案しますがよろしいでしょうか!?」


室長、呆気にとられて沈黙。
「よろしいですね!?」
「よ…よろしいです」
押し負ける室長。
「はい、では只今室長が制定されました新ルールは皆様に共通の認識となるようこちらの会話の録音を保存の上、皆様に文書で通知したいと思います!」
絶句する室長。

新人はルンルン気分でスマホで録音していた会話を再生し、10分ほどで通達文書を書き上げ、室長に(無理やり)サインさせ、何故かロッカールームの扉に貼り付けていた。
ちゃんと掲示物を貼る掲示板があるのに、わざわざ目立つロッカールームの扉。
貼ってるときの新人が超ワクワクした顔をしている反面、室長は弱みを握られてどん底みたいな顔をしてた。

新人の凄いところは人に喧嘩を売るとき、良くも悪くも他人を巻き込まないこと。
だけど、室長にまで一人で喧嘩売るとは思わなかった。

この後、新人からご丁寧に音声データが配布されたのだが、
「編集の仕方がわかりませんので」
なんて言い訳で室長の理不尽なブチギレシーンまで含まれてたのは流石としか言えない。



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