533: 名無しさん@おーぷん 2017/02/04(土)12:40:31 ID:wFw
復讐心だけをエネルギーに生活していたこと。

昔、外資子供用品系メーカーに勤めていて、結婚したらいじめにあってあることないこと社長にいわれて退職させられた。


そこは、独身女性の女子会大好きグループが牛耳る会社で、週いちで女子会をしては派遣さんや他の人の悪口ばかり言っていた。
自分が結婚するときも
「そんな日本人の旦那やだ。うちの商品は日本人顔には合わないよ」
とか
「私は外国人と付き合っているからハーフの子を産むつもり、うらやましいでしょ?」
とかどうでもいいことを言われて幻滅し、やんわりと女子会的なものを断るようになったら、いじめが始まった。




そして結婚式1か月前に、社長に嘘の情報を吹き込まれ辞めさせられた。
あれは絶対結婚式をぶち壊そうと目論まれたんだと思う。
当時は弁護士に相談に行ったりいろいろしたけど
「若いから新しい職場を…」
とやんわりと諭されるばかりで、もう疲弊してそのまま退職。

その日以来、心療内科のお世話になりつつ、でも
「絶対あいつらが掴めない幸せを全部掴んでやる」
と心に決めた。
彼女たちは35歳超えの独身女性だった。
銀座や日本橋の、雑誌に載っているレストランに大群で行って女子会をしている、外資系のきらびやかな自分に酔っている典型的な人だった。
雰囲気のいいレストランで騒ぎすぎて注意もされていたけど。

だから、転職活動では彼女たちが羨むようないかにもな好立地で好条件な職場を探した。
そのためにスキルも取得した。
甲斐あって、希望の職場で管理職として採用された。
それから間もなく心療内科も卒業し、必死で働き忙しかったけれども充実感もあった。

そしたら、妊娠が分かった。
(会社に言ったらまたいじめられるんだろうか)
と心配したけど、みんな祝福してくれた。
体調が悪い日などもみんな助けてくれて、涙が出た。

(彼女たちがまだ手に入れられていないものを手にしつつあるな~)
とその時は優越感すらあった。
(彼女たちがよく行くレストランに行ってドヤ顔してみようかな?)
とも思っていた。
(今となってはそんな感情を持っていたなんて子供に申し訳ないと思う。)

でもある時Facebookでその独女を発見し、チラっと見たところ、相変わらず日本橋で晩飯をもりもり食って写真あげてた。
外国人の彼氏はまだいたけど結婚はしておらず、これから結婚したとしても出産できない年齢になっていた。
(なんかこの人たちこうやって朽ちていくのかな~)
と思ったら、
どうでもよくなった。
自分が復讐心を活力にしていたことがバカだったのかなと思うようになった。

そんなどうでもいい人に向けた復讐心をずーっと持ちながら数年間生活していたなんて、子供にも旦那にも言えない。



他界からのまなざし 臨生の思想 (講談社選書メチエ)