197: 名無しさん@おーぷん 2016/09/13(火)14:12:51 ID:9Um
A=男。俺の元同級生。
B=女。同じく元同級生。
C=女。Aの同僚。

AとBは高校時代からのカップル。
フェイクというか多少ボカシあり。

Aには障害のある兄がいた。
「(A親が)死んだら施設へ行く手筈ができている」
とAは聞かされていた。
しかしA親が病気になり、有料施設へ行かせるための金が吹っ飛んでしまった。
A親は先が長くない。
兄の行く末はAが考えなくてはならない。




Bは色々調べてAに案を幾つか提示した。
しかしAは、
「兄が可哀想だ」
と安い施設等を拒んだ。
拒んだところで高くていい施設に入れてやる金はもうないし、自宅で見るのも限度がある。
Bは
「早く決めないとA親だって安心できない」
とAをせっついた。

で、どうなったかというと、Aは浮気した。
AがCという同僚女に相談すると
「可哀想可哀想」
と、Aと共に泣いてくれたらしい。
Aは、
「お前と違ってCは俺の気持ちに寄り添ってくれた」
と言ってBを振った。

そして数年が経った。
A親はとうに亡くなった。
A兄の行く末は今だ決まらず、AとCは

ばかりで何も手立てがなく、兄を抱えて困窮している。
Aは兄の介護のため会社を辞めるらしい。
「CはAに隠れて婚活してる」
と某ホテル勤務の同級生から聞いた。


「可哀想可哀想」だけで何か解決すると思ってたんだろうか。
神経わからん。



世にも超カワイソーな話―笑い涙がとまらない (KAWADE夢文庫)