222. 名無しさん 2016年05月16日 19:29 ID:JJ.0tui20
前にここで読んだ、“「そんな事ないよー、可愛いよ」と言われるまで自分を卑下する女の話”を読んで気がついた、『復讐』と呼ぶには小さい話なんですが、私がかねてより憧れてた天然砲を撃った事があります(ちなみに養殖砲は高嶺の花レベル)。

私にはとても面倒臭い同僚(以下、クサ子)がおります。
以前、クサ子が着ていたスカートを褒めた所、
「そんな事ないですよぅー。こんな子供っぽいスカート履いてちゃダメですよね…。やっぱ女子力が…(以下略
と全力で否定してきました。
ちなみに女どうしなので、セクハラではありませんし、スカートは普通のシンプルで綺麗な水色でした。

私は今まで他人を褒めるという行為で不快な気持ちになった事はなかったので呆気に取られ、それ以上は何も言えませんでした。
(クサ子は謙虚になろうとして失敗してるだけなんだ)
と好意的に解釈し、以後、クサ子の身に着けてるものに対して言及するのを止めました。




223. 名無しさん 2016年05月16日 19:30 ID:JJ.0tui20
ある時は、旅行のお土産を配る時が被り、クサ子は、
「私子さんのお土産、パイなんですねー。私は柿ピーです…」
と言いました。
「柿ピーの方が良いな。これなら、甘いものが苦手な人でも食べられる…」
と言おうと口を開きかけた時、
「やっぱり、こういう所に女子力って出ますよね…柿ピーなんて…」
とまた女子力がーを始めたので、私は
(メンドクセ!)
となり、
「お、おう…」
としか言えずにその場を後にしました。

一事が万事こんな調子なので、
(クサ子とは出来るだけ関わらないようにしよう)
とは思っていましたが、いかんせん、小さい会社なのでそうもいきません。

ある日、クサ子を含む他の同僚達とオフィスカジュアルの話をしていた所、クサ子が
「私、脚太いし~、パンツとか似合わないんですよね~」
と言いました。
実は私もクサ子と同じ悩みを持っていた事と、
(クサ子と何かを共有しないと、このままじゃクサ子は一生私にとって火星人のままだ)
と言う焦りもあり、私は思わず、

「分かる分かるー!私も脚太くってさー!!
本当に買い物行った時大変だよねーー!!」


と大声でのたまいました。

224. 名無しさん 2016年05月16日 19:30 ID:JJ.0tui20
クサ子、
「お、おう…」
という感じで、いつもの元気がない。
私はその反応を見て、
(クサ子にとって、私は脚太いってイメージなかったのかも。だとしたら、悪い事しちゃったかな)
とごく好意的に受け取っていました。

だが、真相は違いました。
クサ子は、
「そんな事ないよー!細いよー!パンツ似合うよー!」
と言って欲しかったのでした。
それがまさか否定されず、同調され、太いという事を重ねて強調され、更には私から
「クサ子は脚が太い」
と認識されていたという事実を知らされる事で、彼女のプライドをズタズタにしていたのでした。

自分の為に言い訳をすると、私は小さい時から背の低い子が可愛くて羨ましく、一方背の低い友人達からは背の高さを羨ましがられ続けていた事から、
「人はないものネダリなんだ!」
と悟り、以後他人のコンプレックスを否定しなくなったという経緯があります。

クサ子は自分のスカートを卑下した時も、お土産の柿ピーを否定した時も、彼女は単に
「そんな事ないよー。可愛いよー!女子力女子力ー!」
「そんな事ないよー。柿ピー選ぶなんて、気遣い出来てるー!」
と私から更に褒められたかった、つまり褒め言葉のお代わりが欲しかっただけなのでした。

この事を友人に言うと、友人は一言、
「クサ子とクサ子の友達(同類)が集まったら、きっと
『自分のスカートが一番、女子力が低い自慢大会』
が始まるんだろうね」
と言いました。
そんなの、遠くでニラヲチすらしたくないか案件だよ。

ちなみに、クサ子はつい最近もまたご当地柿ピーをお土産に買ってきていました。



デザインノート No.65: 最新デザインの表現と思考のプロセスを追う (SEIBUNDO Mook)