268: 名無しさん@おーぷん 2016/04/20(水)15:29:44 ID:cNS
以前勤めていた会社での出来事。

営業部長のAさん(格好つけて気取ってて、しゃべり方偉そうなタイプ)が
「嫁が『店をしたい』と言うので持たせてやった」
と自慢していた。
建築系で男尊女卑の会社だったので
「すごいですねー」
と持ち上げて女子社員4人でキャッキャした。

ランチタイムにAが
「店に連れてってやる」
と言ったので
(おごりかなー)
と思ってキャッキャしながら付いて行った。
お店は丼屋でモダンなお店だけど、肝心の味の方はイマイチだった。
ご飯に冷凍マグロを解凍して乗せただけ!みたいな。
ちなみに奥さんも気取った感じで全く愛想は無かった。




お会計の際Aが
「全員500円おごってやる。差額だけ払え」
と言った。
みんなでキャッキャと
「ごちそうさまでーす」
と言ったけど。
中途半端さに笑っちゃいそうで女子社員同士で目を合わせてニヤニヤした。

数日後、またAが
「俺の店、行くぞ」
と言った。
(ああ、また中途半端におごってくれるのかな?)
と、また女子社員みんなで付いて行ったが、今度は奢りは無かった。
800円も払うならもっと美味しいお店に行けたのに。
だから全員、Aから声を掛けられない限りその店には決して行かない。
でも社畜OLだからAから
「俺の店、行くぞ」
って言われたら、キャッキャしながら行かねばならん。

ある時、またAから声を掛けられ皆でお店に行くと、奥さんが盛大に溜息をついて言った。
「あなた達ねえ、もうちょっと友達を連れてくるとかしなさいよ。
奢ってもらったんだから、それ位はするのが常識よお」

その場がシンとなった。
その日は、黙々と雑談もせず美味しくもない丼を食べて普通にお会計した。

その後は誘われても二度とお店に行かなかったのは言うまでもない。
そして、そのお店はいつ行っても席の大半が空いていた。

店は一周年を過ぎた頃に潰れた。
ちーーーーーーーーーん。



鷲の驕り (祥伝社文庫)