609: 名無しさん@おーぷん 2016/03/14(月)03:45:15 ID:4De
姉貴自慢だから、そういうのウザい人はスルーしてな。

俺の姉貴は化粧禁止の高校までは美人で通ってた。
でも昔からアレルギーがキツくて、化粧したら吹き出ものがやばくてできなかった。
俺もニキビに悩まされてたけど、その時の姉貴は俺より酷かった。
髪もアレルギー出たら怖いからって染めてない。
大学生になったら周り化粧するし髪染めるしで、姉貴は一気に地味子のレッテル貼られてた。

そんな姉貴も大学でいい人見つけて結婚が決まった。
今年4月に結婚する。

金曜の朝、オカンが高熱出て大変だった。
姉貴が家のこと全部してくれたけど、仕事休めなくて土曜朝イチで姉貴が病院まで車出してくれた。
本当に何から何までテキパキこなせるすごい姉だ。
オカンは幸いインフルじゃなかった。
病院から帰ったらもう1時過ぎてたから、姉貴が
「お昼食べに行こう」
と誘ってくれた。
贅沢できないからイオンのフードコートで290円のうどん頼んだ。




うどんができあがって俺が取りに行って戻ると、姉貴が女たちに囲まれてた。
見覚えがあった。
姉貴が中学生の頃、受験に失敗するようにいじめてきた奴らだ。

姉貴は中学が終わると学童にいる俺を迎えに来て一緒に歩いて帰ってたんだけど、その帰り道この女達は頻繁に
「あんたに○○高校は無理」「推薦諦めろ」
と毎日のようにせまってきてた。

女たちは姉貴を見て大爆笑してた。
懐かしい話とかしてる感じじゃない。明らかに馬鹿にして見下してた。
姉貴は背中を向けていて表情はわからなかった。
二人分のうどんを手に混み合ったフードコートを縫うように姉貴のもとに戻った。

姉貴の後ろに立った時、姉貴が女たちに言い返した。
「私、結婚してるんだ。
だから着飾って男の気を必死に引かなくてもいいんだよ。
今幸せだもん」

女たちはピタッと笑いが止まって頬が引き攣った。

姉、早生まれで今年28歳。
そうなると笑ってる女達は殆どが今年29歳だろう。
人のことを笑ってる場合じゃない。

姉貴は俺の持っているトレーを受け取って
「あっちで食べましょう」
と微笑んだ。
そして女たちに
「それではご機嫌よう」
と挨拶。
少し離れて
「2つ嘘ついちゃった」
とクスクス笑った。
「相手は多分(俺)を結婚相手だと思っただろう」
って。

昔散々姉貴の邪魔をしてた女たちに、姉貴が幸せなところ見せつけることができてスカッとした。



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