372: 名無しさん@おーぷん 2016/01/29(金)10:22:54 ID:ULL
10年以上前のことだから時効かな。
でも墓場まで持ってく。


職場の同期にAって女がいて、そいつのことが大嫌いだった。
学歴も容姿も全く敵わないぐらいAの方が上だからこっちは張り合うつもりなんてサラサラないのに、いつもやたら絡んできて小馬鹿にしてくる。
身に付けているものからお弁当の中身まで。
彼氏を見られて馬鹿にされたこともあった。




ある時、週末に仕事が終わってから友達とご飯食べに行って夜の11時頃になった。
駅のロータリーで母の迎えの車を待っていたら、べろんべろんに酔っ払ったAが歩道橋の階段のところでパンツ丸出しで胡坐かいて寝てた。
お酒好きで飲まれるタイプらしいとは聞いてたけど、こんなみっともないタイプだったのかと呆れた。
声は掛けなかった。
(みっともない姿をみんなに見て貰えばいいw)
と思った。

その後、母を待ちながらチラチラ見てたけど全然起きる気配なし。
そのうち、ワンボックスからガラの悪そうな男が3人出て来て声を掛け、何を言ってるのか聞こえなかったけど、
起きたAは男に向かって敬礼して、キャッキャ言いながら乗って行った。
他にもロータリーには人がいたけど、誰も何もしなかった。
正直、下手に声を掛けるには怖そうな男たちだったし。

週明け、Aは出社してこず、そのまま退職した。
「体調を崩した」
という理由に一応してたけど、たぶんやられたんだと思う。

声を掛けて、母の車で送ってあげれば良かったんだろうけど、そんな気持ちには全くなれなかった自分の心はあの時悪魔が巣食ってたんだろう。
でも恐ろしいぐらい後悔はしてない。



水彩画のポストカードハガキ葉書はがき 流れ星 流星 by Chihiro Tanaka 20101124-ryusei-jhx-360