139: 名無しさん@おーぷん 2015/12/19(土)06:31:00 ID:OtP
私が2歳の頃に父の不倫が原因で両親が離婚し、それ以降一切父とは会っていなかった。
それで父方祖母が私を不憫に思っていたらしく、遺言状に私宛の相続を記してくれた。
祖母が亡くなってから銀行の貸金庫から遺言状が出てきたそうで、家族の誰もが貸金庫の存在すら知らなかったために父方一家びっくり。

祖父母は戦後に地元(九州)で事業を興した人で、今は伯父が継いでいる。
個人名義でもそこそこ財産があったので、きっと期待していたんだと思う。
慌てて弁護士をよこして相続放棄するように迫ってきたけど、母に慰謝料も払わず、養育費も払わず、母子そろって着の身着のまま同然で追い出した父に遠慮する必要なんてないので、
「ありがたく相続するよ」
と答えた。




私はその時東京で会社を興したばかりで資金繰りに苦慮していた時期だったし、唯一気がかりだった母も既に地元を離れていて、
「私のことは気にするな」
と言ってくれたので遠慮なく頂くことにした。

祖母が遺言状に添えるように手紙を残してくれて、その中に
「子世帯のことだからと、離婚もその後のことも口を挟まずにいたけど、やはり後悔しかない。
今までの(孫)ちゃんへの養育費とお詫びだと思って受け取ってほしい。
生きているうちには会えないかもしれないが、私が死んだあとにこの手紙を読んで許してくれるなら、一度だけお墓参りしてほしい」

なんて書いてあって思わず泣いた。
これで相続放棄したら祖母が可哀想だ。

祖母の遺言状は祖父にすら内緒で作成されたものだけど、昔の部下を証人に立てて公正役場で作ったもので、さらに祖父や父・伯父への遺留分にも考慮してあったものだから法的に何の問題もない。
裁判してもそれ以上は望めないのはわかっていたくせに、嫌がらせみたいに裁判を起こされた。
もちろんこっちが勝ったんだけど、判決の後に父の後妻がわざわざ東京まで来た。

深夜に会社(兼・私の自宅)の前をうろついていたところを、深夜業務のために出勤してきた従業員に声をかけられてびっくりしたのか転んで骨折したので救急車呼んだ。
そしたら
「その従業員に襲われた」
なんて言い出すから、警察に出入口と駐車場の監視カメラの映像提出したよ。
もちろん父の後妻が勝手に転んだのが証明された。

翌日、父が慌ててすっ飛んできて、警察署で両親離婚後初の親子の再会w
「ご無沙汰してますが娘の○○です。
嫌なところで会いましたねぇ」

なんて相棒の右京さんみたいな口調で言ってしまったw
記憶にあった父はわりと男前だったんだけど、実際に会ってみたらなんてことないしょぼくれたおっさんでがっかりした。
父の後妻は厳重注意で解放されて、父と九州に帰っていった。

その後も小さな嫌がらせはあったんだけど、
「証拠もあるしいい加減に訴えるよ」
と会社の顧問弁護士から伯父の会社宛に文書送ったらぴたっと止まった。
父は伯父会社の役員、父の後妻は従業員だったし、会社の管理を問えるような状況がそろってたので会社宛にしてみた。


決算関係の書類作りながら、息抜きに当時の思い出を書いてみた。
おばあちゃんのおかげで今年も無事に年を越せそうです。
おばあちゃんありがとう。来年またお墓参り行くよ。


141: 名無しさん@おーぷん 2015/12/19(土)06:53:18 ID:EjE
弁護士が遺産の相続放棄を求める依頼受けたり勝てる見込無い裁判に立つのか

遺産を全部愛人にやるって遺言を覆す判例に則ったのかな


142: 名無しさん@おーぷん 2015/12/19(土)07:03:08 ID:j5P
>>141
伯父の会社の顧問弁護士から紹介された弁護士だったそうで、田舎ならではのしがらみがあったのだと思う。

遺産全部はもらってないよ。
あくまで遺留分差っ引いた残りね。


145: 名無しさん@おーぷん 2015/12/19(土)08:05:44 ID:5MK
>>139
いいおばあちゃんで良かったなぁ
これからも頑張ってな



おばあちゃんが、くれたもの