13: 名無しさん@おーぷん 2015/11/27(金)17:26:40 ID:QQm
俺は何もしなかった。
母は兄嫁さんをいびりにいびりぬいた。
兄はそれをそしらぬ顔で放置した。
父は仲を取る体で兄嫁さんにセクハラしてた。
兄嫁さんは遺書残して自殺した。

それは一線を越えた日だったらしい。
首を長く伸ばしてこっちむいてたけど逆光で顔はよくわからなかった。
転がった椅子のそばにあった遺書は兄たちが焼却した。
燃やす時に兄たちは慌てたような困ったような顔で笑ってた。
それから兄嫁さんは降ろされて俺は外に出された。

葬儀での向こうの親御さんの落ち込み様は見てられなかった。
その時は母も兄も父も涙を流してて訳がわからなかった。
俺だけ泣いてなかった。

その後1周忌前に兄は整備不良のバイク運転して事故死した。
それからだいぶ経って父が山で滑落して凍死した。
2人失って一気に消沈した母は日に日に痩せて今は寝たきりになってる。
どう見ても死んでるのにいまも兄嫁さんを生きてる人のように罵ってる。
たぶんもうすぐ看病も終わりそう。

みんな死んだら兄嫁さんが俺の部屋の本棚に隠してた日記とノートを燃やす予定だ。
そうすれば兄嫁さんの声は聞こえなくなるはず。
あの世でも親御さんのとこでもどこでもいいから行ってくれ頼む。

あの時遺書を向こうの親御さんに渡していればこんなことをしなくてよかったのに。
俺が何もしなかったからか。
ああ
家も売って旅行に出たい。
二度と帰ってきたくない。



私たちがやったこと