69: 名無しさん@おーぷん 2015/04/12(日)10:00:00 ID:9VX
放置子メンタルで義理の姉妹を家から追い出したこと。

11の時、実の父に引き取られた。
私の両親は私が物心つく前に離婚。
母が私を引き取ったものの、ネグレクトが露見した結果、父が親権を取り上げたのだ。

父の家には、私と同じ年の女の子がいた。
血縁関係はない。父の再婚相手の子供だった。
後妻は私を引き取る少し前に亡くなっており、それが、それまで新しい妻子に遠慮して一度も会いに来なかった私の様子を見に来るきっかけになったと聞いた。
私は所謂放置子というもので、一目で父はうちの不健全さに気づいたらしい。
母は『養育費なし』と聞くや簡単に私を手放すような、まあそんな人だった。

ずっと一緒に暮らしていた義理の娘とずっと離れて暮らしていた実の娘。
あたらしい家庭の中で異物は間違いなく私のほうだった。
父もそう思ったんだろう、私に多くの時間を割いた。
姉妹で同じことをしても私だけ褒められたり、私だけ叱られなかったりすることがままあった。
それまでの境遇を考えて父は精神的なケアを優先したんだろう。
それがその子には気に食わなかったらしい。

元々私は、彼女にとって自分の領域を侵す他人で、父親を半分も奪う侵略者だった




70: 名無しさん@おーぷん 2015/04/12(日)10:00:14 ID:9VX
さらに言えば、彼女は父をずっと本当の父親だと思っていたらしく、母の死とともに親戚にその事実を知らされて不安定になっていたんだろう。
父方の親戚、特に祖母は私を歓迎したけど、姉妹にはよそよそしかったし、父に対してのその時点では的外れな注意や警告を欠かさなかった。

父の気を引こうとした彼女は、成果が得られないと次第に私に当たるようになった。
それを叱られると、影での嫌がらせに切り替えた。
父も気づいて、そこから私と彼女を平等に扱おうとしたけど、父が提示した平等は彼女にとっては不平等極まりないものだった。
彼女が求めるのは自分だけの父親であって、私と分け合うという提案は受け入れられなかった。

父はだんだん合理的ではない彼女の扱いに困るようになった。
どんなに優しい人間でもエゴがある。キャパがある。感情的になるときがある。
その時に『自分の子じゃない』と言い訳が用意されたらどうだろうか。
親戚の囁きは止まらなかった。
決定打は彼女が私に手を挙げたことだ。その際
「(私)を追い出して!」
といった。
父は何か致命的なことを言いかけて、あわてて口をつぐんだ。

71: 名無しさん@おーぷん 2015/04/12(日)10:00:34 ID:9VX
それから数日して、父が私に聞いた。
「○○のことをどう思う?これからも一緒にやっていけるか?」
おかしかった。
そんなことを子供に聞く時点で大人の意志なんて八割がた決まっているのだ。
私は彼女に影でされた嫌がらせを残らず暴露しながら、父のたぶん望み通りの答えを返した。

彼女のほうの親戚は、誰も引き取りたがらなかったから、彼女の末路は施設だった。
父の親戚は
「血の繋がりがないのだ、仕方ない」
といって私と父を慰めてくれた
祖母は
「遺産を残すなら血の繋がった私だけにしたい」
といってほっとしていた。


私は追い出したといったけど、積極的に彼女に何かしたわけじゃなかった。
無償の愛などというものを信じなかったから、ただずっといい子でいただけ。
妻を失った父を、拙くも家事を手伝うことで支え、よく労わった。
素直に言うことを聞きわけ、たまに我儘を言って困らせ、時に頼って見せた。
グチグチと不満を言い立てたりしたことは一度もない。
ただひび割れが大きく広がっていくのを傍観していただけだ。

そしてこのままじゃまずいと彼女が態度を軟化させたときに、受け入れなかっただけだ。
彼女の暴力は
「今までごめんね」
という言葉に
「許さない。お父さんに言う」
と答えたことが引き金になった。


最後に誓っていうが、私は彼女のことが嫌いじゃなかった。
誕生日も知らないけど気持ちは十分に分かっていた。
せっかくできた、甘えてもすがっても邪険にしない親を私も独り占めにしたかった。



小芝居のオシマイ
小芝居のオシマイ
posted with amazlet at 15.04.12
65syndicate
収録アルバム: Underground