胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!(110) より
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417: おさかなくわえた名無しさん 2013/01/22(火) 00:12:34.23 ID:GRikUuts
大したことではないのですが、私はスッキリした話。

私…会社員
A…私の職場の元先輩。脱サラしバーを開店した。
超大手さん…マスコミにもよく顔を出す有名な社長

先日会社に来客があり、私さんも顔出しなよと言われて応接室に行ったら数年前に退職したAが遊びに来ていた。
なんでもA、最近職場から歩いて行ける繁華街にバーを出したと上司が説明。
私が
「どんなお店なんですか?」
と聞くとAは
「えぇ?うちは高いよー(笑)」

お店をやってる人がそう言うのは、来てほしくない人に対して使う言葉なので
「そうなんですか。残念ですー(棒読み)」
と流して、私は早々と退散した。 



一緒に働いていた頃のAは悪い人じゃないんだがいい加減なところがあって、取引先に怒られ、Aはバックレ、新卒の私が頭を下げて尻拭いに回っていた。 
勿論向こうはそんなことは覚えていないんだろうけども。 
その日はお得意先の接待があったので、内勤を終わらせるとすぐに会社を出た。

418: 417 2013/01/22(火) 00:14:30.54 ID:GRikUuts
で…翌日、Aから職場に私宛に電話がかかってきた。 
お得意様の超大手さんを接待している私を、Aが見かけたらしい。

「ちょっと私ちゃん、超大手さんの接待担当してるの? 
なんで店に来てくれなかったの?
っていうか今度店に連れて来てよ!」 

と、昨日の態度とは打って変わって、媚び媚びの声。 

Aが辞めてからも、不況にめげず会社は成長していた。 
Aがいた時代には考えられないような超大手とも取引するようになっていたのだ。 
超大手のような有名人が店に来たとなれば、店にもハクがつくとAは安易に考えたようだ。 
しかし昨日の今日での露骨な掌返しに私は苦笑い。 

「高いって聞いたんで行けませんでしたよ~(笑)。 
超大手社長さんは倹約家なんです。バブルの時代じゃあるまいし。」 

と、しれっと返しておいた。 

「あっちょっと今から来客あるんで失礼します。」
てガチャ切り。 
スッキリ。 

Aの店がガラス張りとわかってて、あえて超大手さんを連れてAの店の前を歩いたのはここだけの秘密。



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